花粉症の低年齢化について

2022年1月4日

花粉症の低年齢化が進んでいることは以前のブログでも書かせていただきました。2019年のの全国疫学調査において年代別スギ花粉症有病率のピークは10歳代の49.5%でした。5~9歳台のスギ花粉症有病率は30.1%と2009年の13.7%から大幅な増加を認めました。0~4歳台の有病率は3.8%でありその年代はスギ花粉である可能性は低いと思われます。しかし裏を返せば0~4歳台でも3.8%もあるため慎重な判断が必要です。

スギ花粉の季節が近づいています。スギ花粉症とかぜの初期は判別し難いこともあります。問診、鼻内所見(鼻粘膜の腫れや色調、鼻汁の性状や量など)、検査結果などから適切な治療が必要になります。初期治療で十分な治療効果が得られず薬剤の追加や変更が必要な場合もあります。

花粉症の低年齢化に伴い親子での花粉症も増加すると思われます。普段はお母さんと一緒に受診される家族でもお父さんが花粉症であれば一緒に受診されてみてはいかがでしょうか。きっとお子さんも喜ぶと思います。