急性中耳炎の主な起炎菌は肺炎球菌とインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスではありません)です。
乳幼児の上咽頭に肺炎球菌やインフルエンザ菌がコロニー形成することが知られています。それだけで感染症が発症するわけではなく、ウイルス性上気道炎を契機に急性中耳炎などが発症します。
集団保育の環境では頻繁にウイルス性上気道炎の流行がみられます。そのためウイルス感染症に続発する上気道細菌(肺炎球菌やインフルエンザ菌など)感染症が多発してきます。
乳幼児の上気道感染症の多くがウイルスが原因であるためその時点では抗菌薬の治療効果は認めません。ただしウイルス感染症に続発して発症した細菌性の急性中耳炎などでは抗菌薬治療が必要になります。重症度に応じた適切な抗菌薬の使用が求められます。
急性中耳炎の主な起炎菌は最初にも書いた肺炎球菌とインフルエンザ菌です。肺炎球菌ワクチンは急性中耳炎の予防効果が認められています。肺炎球菌ワクチンを接種された小児は、対象群と比較して急性中耳炎エピソードが6%、肺炎球菌による中耳炎エピソードが34%、ワクチン血清型によるエピソードが57%少なくなったとの報告があります。
b型インフルエンザ菌(Hib)ワクチンの中耳炎予防効果はないと言われています。(Hibにより小児侵襲性インフルエンザ菌感染症は激減しています)
急性中耳炎が先行するウイルス感染症(インフルエンザウイルスも含まれます)に続発して発症することから、インフルエンザウイルス・ワクチンは急性中耳炎発症予防が期待されます。インフルエンザウイルス・ワクチンは、インフルエンザ流行期の急性中耳炎発症を30~55%減少させたとの報告もあります。
ワクチンは、耳鼻咽喉科領域の代表的な疾患である急性中耳炎の発症予防として様々な有効性を認めています。
新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの効果は皆さんが経験されたと思います。改めてワクチンの重要性を考えてみてはいかがでしょうか。
動揺病(乗り物酔い)は、車や船などの乗り物の動揺により発症し、嘔気・嘔吐・顔面蒼白・冷や汗などをきたします。視覚情報(目からの情報)、前庭情報(耳からの情報)、深部知覚情報(筋肉や腱などからの情報)が脳内で統合されて自分と周囲の位置関係の認識である空間識が形成されています。乗り物などの動いている環境で空間識が混乱すると動揺病(乗り物酔い)が発症します。
10歳ごろは動揺病(乗り物酔い)を発症しやすい年齢であり、小中学校の児童や生徒の約40%が乗り物に酔いやすいとの報告もあります。
予防として、乗り物で頭を動かすと発症しやすいため、ヘッドレストに頭をつけるようにする、本やスマホは見ないようにして、目を閉じるもしくは遠くを眺めるようにしてください。前日は睡眠不足にならないように心がけてください。内服薬として第1世代の抗ヒスタミン薬が動揺病(乗り物酔い)予防に効果があります。
動揺病(乗り物酔い)が発症し、吐きそうな時は我慢するより吐いてしまった方が楽になることが多いです。
新型コロナウイルス感染症が減少してきています。外出の機会が増えたり、修学旅行もあるかと思います。動揺病(乗り物酔い)対策をして楽しんでください。
今までの感染症対策も続けてください。
今日は医院を業者さんに清掃してもらいました。

待合室です。

診察室です。
ワックスがけもしてもらいピカピカになりました🤗
いつもは診察終了後にスタッフが汚れた床をキレイに拭いてくれます。
疲れた体に最後の床ふきはしんどいと思います。
感謝です。
まだまあ暑い日が続いています。
ジャックも暑さでぐったりしています。

自分はスタッフからのプレゼントのyogiboでリラックスして

キンキンに冷えたジュースを飲んで休日を過ごしています。

遊びに行けない日が続いてストレスもたまると思います。
それぞれのリラックス法で休日を過ごしてください。
オリンピックが閉会しました。みなさんはどの競技を見ていたでしょうか。
我が家は、5年前のリオオリンピックと同様に卓球で盛り上がっていました。卓球混合ダブルス、卓球女子団体などは、一喜一憂しながら声援を送っていました。
柔道は選手の活躍だけでなく、熱い解説も面白かったです。
自転車BMXは、迫力満点の走りだけでなく、“げしる”、“ビタ着”、“キャンキャン”などの初めて聞く用語を連発している解説者と真面目なNHKのアナウンサーのやり取りも絶妙にマッチしていて新鮮な感覚でした。
圧倒的な存在感だった空手の型は、パリでは見られないかと思うと残念です。
バスケ日本女子の驚くほどの運動量、リングに吸い込まれるスリーポイントシュート、大きな海外選手に小さな体で必死にディフェンスする姿は、漫画のスラムダンクのシーンが現実で起こっているのかと思うほどの感動の連続でした。
マラソン男子の大迫選手はメダルこそ逃しましたが、終盤に2人連続で抜いていったシーンはマラソンならでは醍醐味であり、最後まで諦めない姿がかっこよかったです。
インタビューを受ける選手たちは喜びや悔しさを話すだけでなく、自分たちを支えてくれた家族やスタッフに感謝の気持ちを述べていました。普段の仕事で、スタッフに支えられているのに怒ってばかりでごめんななさい。
あっいう間のオリンピックでした。自分が生きている間にもう一度日本でオリンピック開催したら嬉しいのですが…